【アルゼンチン】本部町人会が盛大に70周年祝い、移住の歴史振り返る


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盛大に催されたアルゼンチン本部町人会創立70周年式典=沖県連会館

 終戦60周年を迎え、日本では各地で慰霊祭などが実施されているが、ここアルゼンチンの日系人社会では本部町人会(仲宗根正会長)が10日、創立70周年記念式典と祝賀会を在亜沖縄県人連合会館で盛大に催した。

 70年といえば、戦前までさかのぼる。長い歴史に裏打ちされた本部町人会からは、沖縄県人連合会の初代会長を輩出している。初代会長は玉城成高氏で、その後も玉城昌一、饒平名知秀、饒平名知新ら各氏が県人会長の座に就いている。いずれも受勲者となった。また、日本人移住100周年記念祭典の際には同町出身の玉城康雄氏(故人)が祭典委員長を務めた。
 そうした輝かしい歴史を持つ本部町人会の70周年式典には、あらゆる県人団体代表が参加したほか、母県沖縄の本部町からも仲栄真盛順町長の代理として平安山良修助役、そして石川博己町議会議長ら8人の慶祝団が参列した。実に盛大かつ華やかな式典となった。
 石川議長が、正式なあいさつを前に「本部町人が移住の長い歴史の中で、アルゼンチン国家や国民に対し、大変お世話になっていることに、深く感謝します」と述べると、会場から割れんばかりの拍手がわき起こった。
 関係者のあいさつや記念品贈呈などで式典は締めくくり、そのあとはアサード(焼き肉)の夕食をいただきながら、舞台の余興を楽しんだ。
 (新垣善太郎通信員)