暑い夏は夜釣りが快適


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夜釣りで連れた魚

『泡瀬一文字夜のウキ釣り』
 本土の釣り場に地形が最もよく似ている泡瀬一文字。釣れる魚の種類もチヌ、ミーバイ、アイゴ、サヨリ、キス、コチ、ブダイなど本土の釣魚と似たものが多い。一般的に夜釣りは打ち込み釣り、昼はウキ釣りが有利といわれている。暑い夏は夜釣りが快適である。夜のウキ釣りは回遊魚が少なくなるので底近くの魚を狙うのだが、暗いので棚のとり方や糸のからみなど少しノウハウが必要なようだ。
 今回のテスターはテトラからのウキ釣りでは知る人ぞ知る中部の達人で、人前には絶対出ない沖縄市の中華大ちゃんの比嘉利行店長と、新宜野湾港では知らない人はいないほどの釣りベテラン、宜野湾で釣り歴15年以上の知念広充さんにテスト釣りをお願いした。

 23日午後6時、熱田つりぐのゆうじさんのアドバイスでは夜のウキ釣りは2番外側から3番内側だったが、先客がいたので4番に上がる。この朝5時に宜野湾市の上間政勝さんがハリス、道糸5号のウキ釣りで67・5センチの大型タマンをこの防波堤で釣った現場を見ているので気合が入る。
 満潮から下げに入ったころ、外側のテトラの上からサオを出していた比嘉さんのキビナゴのエサに30センチオーバーのタマンがヒット、次いでカマサーが釣れる。三度目のギューンという糸鳴りに振向くとサオが大きく曲がっている。これは大きい。使用ハリスはシーガーグランドマックス8号だからきれいに針掛かりさせれば7キロ級でも大丈夫と安心して見ていたのだが、大口のミーバイに針を飲み込まれて釣り上げた後には残念、ハリスがギザギザ…。
 潮が動きだしこれからと期待したが2時間は音さたがなかったので、彼は内側の水深10メートルのポイントに移動した。
 水路を狙ってハリス3号の細仕掛けでサオを出していた知念さん。水路の中央、テトラ際にさぐりを入れるが小魚のエサ盗りが多く、タモを使う魚は顔を見せてくれない。
 内側にポイント替えをした知念さん。下げから上げの潮変わりの深夜、2・5キロぐらいのミーバイに次いで夜の訪問者キントキダイ2匹を取り込んだ。

《アドバイス》
 エサはスルルも持参する。
ハリスは8号ぐらいと太くする。ガン玉の打つ位置により釣果が違うと言うのが比嘉さんの説。潮の変わり時のワンチャンスを狙う。

『今週のベストフィッシング』
○渡嘉敷浅場の磯で124センチ、24キロの大型ガーラ。24日19時半、沖電企業釣クラブ宮城憲さんの釣果。(シーランド南風原)
○安田漁港夜釣りで女性が47センチのカーエー、週2回はご主人と山原に釣行する盛根朝枝さん。23日、深夜の釣果、月が出ていたせいか珍しくご主人がウキ釣りでグルクマを釣った。(マンモス泡瀬)
 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073
 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp
[img align=right]http://ryukyushimpo.jp/uploads/img42e9bf3fd90eb.jpg[/img]泡瀬一文字ポイント図と仕掛け