【フランス】フランスでの感動を形に 宮城光男さんが個展


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フランスで2度目の個展を開いた宮城光男さん

 沖縄県在住の芸術家、宮城光男さんの個展「MITSUO SEA―SIR MUSEE in PARIS」がフランス・パリ市の日仏文化センターで4日から9日まで開かれた。宮城さんにとってフランスでの個展は昨年に引き続いて2度目。今回はフランスで制作した作品を中心に画、彫刻が展示された。
 今年は6月中旬にフランスに入り、ニースとパリで制作したものを披露した。沖縄から月桃紙を持参し、ニースの砂浜で描いた画は展示場の壁ばかりでなく、床にも飾られた。「マチス、ピカソが好きでニースで作品を作りたかった。特にマチスは人が神様を作るおもしろさ(画家が神を描く)があり、それは神が人を育てるということになる。また、自分が作っているものも沖縄の守り神(シーサー)だと思うと不思議な気がした」と宮城さんはニースで作った意義を語った。
 パリでは知人の家の庭を借り、彫刻を制作。「フランスで受けた感動をそのまま形にした」という言葉どおり、煙突の上に立つシーサーなどが見られた。(又吉喜美枝通信員)