【アルゼンチン】自転車で中南米旅行 東風平出身金城利彦さん


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自転車を携えアルゼンチンにやって来た金城利彦さん(左)と川手喜八郎さん夫妻

 沖縄出身の「自転車野郎」がこのほどアルゼンチンにやってきた。この人は東風平町出身の金城利彦さん。金城さんは南部農林高校を卒業後、兵庫県で就職、そこで結婚して子供をもうけ、定年になるまで働いたという。今回は夫人の許しを得て、自転車を携えて中南米旅行に出てきたようだ。
 金城さんはチリから7月5日にブエノスアイレスに飛行機で着いた。到着後、タクシー運転手に聞いて安いホテルに泊まったが、スペイン語が全然分からず戸惑ったという。そのため、「日本人を訪ねたい」とホテルの人に聞いたところ、ホテルから50メートルほどの場所にある川手喜八郎さん夫妻経営の日本レストラン「寿し奈」を紹介された。そこに世話になりながらブエノスアイレス市内を自転車で観光して回った。
 金城さんと似たケースでは、今から30年ほど前、自動二輪車で世界旅行に出て、アルゼンチンに立ち寄った玉城昭さんがいる。玉城さんはアルゼンチンが気に入り、現在は同国南部のウスワイアで雑貨店を経営している。結婚して子供も3人いる。このような旅行者は日本から相当数来るが、ウチナーンチュはこの2人だけ。しかも2人とも東風平町出身とは偶然にしては不思議だ。
 金城さんは、これからウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、ボリビアを回り、10月6日までにチリのサンティアゴに着き、そこで日本から来る友人と落ち合うことになっているという。
 (新垣善太郎通信員)