【ハワイ】エイサー、獅子舞披露/「沖縄まつり」にぎわう


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3000人以上のボランティアなど多くの人が参加して今年も盛り上がった沖縄まつり=ワイキキ、カピオラニ公園

 今年もアメリカの休日、レイバーデー(勤労感謝の日=9月の第1月曜日)を控えた3、4日にワイキキ、カピオラニ公園で沖縄まつりが盛大に開催された。ハワイ沖縄連合会主催のこのまつりは、組織の資金集めの一環と同時に52のクラブが一堂に集まるイベントで、3千人以上のボランティアが働く。地元の人々の間でもかなり定着し、ホノルル市では、最大のイベントになってきた。

 会場には各クラブ担当で運営された四十余のさまざまなテントが設置された。今年のフェスティバルTシャツとして、ハワイ沖縄連合会テーマ「フクラシャヤ」に沿って「誇」という文字が刷られたデサインのTシャツが売られた。
 子供ゲームコーナーでは乗り物やゲーム、マウンテンクライミングなどがあり、文化テントでは盆栽の展示、琉装撮影が人気を呼んだ。苗木を売る花木まちやぐゎー、新鮮な野菜や果物、ナントゥが売られたカントリーストア、沖縄の物産が数多く並んだ平和通りテントなどもたくさんの人々でにぎわった。
 食べ物のテントでは、沖縄やきそばが午後には売り切れとなるほど人気で、沖縄そば、アシティビチ、サーターアンダギーも「味がいい」と評判だった。
 ハワイ日本語放送局は、
ステージの向かいに中継所を設置。2日間まつりの模様を中継した。沖縄からは、ラジオ沖縄第16回新唄大賞グランプリ受賞「花と花」(久米仁作)をはじめ5曲が、「南風庭」によって披露された。南風原町出身の4人の若者で構成された「南風庭」の歯切れのよいリズム、また心に染みる音楽とおしゃべりに観客は大満足の様子だった。
 来年開催されるペルー沖縄移民100周年式典のプロモーションとしてペルー沖縄県人会メンバーがステージであいさつし、「ペルー、リマにお越しください」と呼び掛けた。
 土曜の午後6時からは、日本各地の盆踊りと一緒に沖縄のエイサーや獅子が披露され、多くの人々が浴衣、着物、法被を着て参加しまつりを楽しんだ。
 (名護千賀子通信員)