【中国】音楽でつなぐ日中のきずな/浦添ジュニア吹奏楽団


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ダイナミックな演奏で観客を喜ばせた浦添ジュニア吹奏楽団=大連人民文化倶楽部

 第2回大連青少年交流国際音楽祭がこのほど、遼寧省大連市で開かれた。
大連側実行委員会は夏徳仁市長を顧問とし、現地日本企業には日本大連商工クラブを通して協賛金を募った大規模な音楽祭で、日本側から4団体、大連側から2団体の約450人が参加して行われた。この音楽祭に沖縄の浦添ジュニア吹奏楽団45人も参加した。

 音楽祭前日には大連駅前の繁華街、勝利広場の屋外ステージで前夜祭が行われた。浦添ジュニアは大連に到着して間もなくステージに臨んだ。周囲に林立する高層ビルにネオンが入り屋外ステージならではの雰囲気の中、オープニングは浦添市歌から始まった。シャンソンメドレーや沖縄民謡などを行進曲にアレンジした曲を演奏した。
 ボトム型のステージの客席には約5千人の聴衆と、周囲に響き渡る演奏を聴いて立ち寄る市民が会場を取り囲んだ。
 大連青少年交流国際音楽祭は、人民広場に面した大連人民文化倶楽部(くらぶ)で行われた。会場を埋める聴衆に浦添ジュニア吹奏楽団は次々とダイナミックな演奏を披露。聴衆の手拍子を受けながらの演奏もあった。コスチュームもそろえてエイサーを紹介するなど、他の日本からの参加団体とは異なる地方色豊かな演出が際立っていた。
 翌日は大連森林動物公園で植樹祭、午後には遼寧師範付属中学生徒との交流会など、見事な演奏を披露するともに、日中の友好交流にも貢献した大連での演奏活動であった。
 (池宮城克子通信員)