チヌ、タマンの季節到来


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辺土名漁港で釣れた珍魚

 10月3日、海は夏から冬の海へと変わり始めた。夏と冬の魚が入り交じって釣れる今月は楽しみだ。冬が近づいたことを知らせてくれるミーニシ(北寄りの季節風)が吹けば、本島南部では50センチオーバーのチヌが釣れだし、近くの離島では70センチオーバーにサイズアップしたタマンも顔を見せる。

『今月のニューターゲット』
☆イカ 現在、西海岸では200~500グラムの大きさ。ミーニシが吹くと釣り場は東海岸に変わる。
☆キス 近年不振のキス、ベストシーズンは10月以降。今夏は全く釣れなかったが10月に入り、糸満西崎周辺や中城湾のボートから釣れだしている。そのほかにも熱田漁港、屋我地、各地の実績のある釣り場など、急上昇しそう。大型狙いはゴカイより活エビを使う。
☆ミジュン ファミリーフィッシングで大フィーバーしているミジュン。今月も引き続き各地でにぎわっている。山原の宜名真漁港や金武漁港、新宜野湾漁港など。南部では、馬天港などが狙い所。
☆サヨリ・コチ サヨリは三重城や泡瀬一文字などで釣れている。コチは各地の漁港、河口などで上昇気配。
☆チヌ 10月、11月は本島南部で釣れ、12月は一休みして年明けから山原で釣れだすのがチヌの釣期。今週末は中城湾で一発50センチオーバーの期待も。マークは泡瀬一文字。

 ◎座間味無名の磯でムネアカクチビ。タマンの仲間だが長い顔をしている。東風平町の神里英明さんは9月26日、座間味の知人に磯渡しをしてもらう。午後8時、イシダイザオにワイヤーハリス、グルクン1匹をエサに大物狙いで69センチのムネアカクチビを釣る。ポイントは水深が手前7メートル位で10メートル先からどん深になっている、ほとんど知られていない磯。釣果は他に3キロ級のタマンを6匹に1メートルぐらいのサメ。夜中には5回も糸を切る大物もいた(シーランド南風原)

 ◎超大物67センチのイラブチャー。過去の記録では70センチオーバーは2匹だけ。9月27日、久高友寿さんが那覇北防波堤でハリス3号のフカセ釣り。壁際に青色をした魚が見えたのでウキを外して垂らし釣り。サオ一本分位のタナでこの大物をヒットさせた(マンモス小禄)。

 ◎大宜味村津波海岸、夜の浅場で打ち込み釣り。68・6センチと56センチのタマンを釣る。10月1日、沖縄市の園田由喜夫さんがハリス24号タコの切り身のエサでの釣果(マンモス泡瀬)

 ◎宜野湾漁港で女性がチヌ。10月3日、北谷町の饒辺めぐみさん。39・2センチのチヌ(米吉)。

 『私の名前教えて?』
 9月下旬、辺土名漁港でカーエーを狙って夜釣りをしていた玉城豊さんがオキアミのエサで釣った40センチ位の魚。「海と釣り37号」で掲載したレッドコラムという魚に似ているが、尾ビレの形が違う。川魚独特のボラの様な臭いがするという。

 ◎慶良間沖、乗り合いでシルイユ、ムルーなど数釣りした當間利彦さん。9月26日、与根漁港からの「りえ丸」での釣果。他にも4キロ前後のアカジンを数尾釣った人もいた(マンモス小禄)。

☆珍魚、私の名前教えて―魚の情報お待ちしています。
 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

[img align=right]http://ryukyushimpo.jp/uploads/img4345fea2f100c.jpg[/img](上から)神里英明さん、久高友寿さん、園田由喜夫さん、饒辺めぐみさん、當間利彦さん