【ペルー】沖縄の伝統芸能披露 琉球国祭り太鼓ペルー支部


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勇壮に繰り広げられた琉球国祭り太鼓主催の第3回かりゆし大会=日秘劇場

 琉球国祭り太鼓ペルー支部主催のかりゆし大会が2日、日秘文化会館内の日秘劇場で催された。1999年に正式に発足した同支部のかりゆし大会は今回が3回目で、会場は1000人を超す観客で埋め尽くされた。
 諸見里清美初代支部長から、フアン儀武さん(2代目)、渡邊あきらさん(3代目)へと引き継がれ、4代目となったメーリー比嘉支部長は、開演を前に「先輩たちが築いてきた、沖縄の素晴らしい芸能を次世代に残すためにも私たちがしっかりと受け継いで、指導していかなければと感じている」と決意のあいさつ。さらに「日ごろの練習の成果を多くの人たちに見ていただき、また、1人でも多くの若者が共鳴して新しい会員として参加してくれたらと思う」と切実に語った。
 このあと舞台いっぱいで繰り広げられた、勇壮で躍動美あふれる踊りは、観客を大いに魅了し、1曲ごとに大きな拍手と指笛が劇場内に響き渡った。
 1部13曲、2部15曲と2部構成で繰り広げられたかりゆし大会。幕開けは「武の舞」で飾り、最後は「オジー自慢のオリオン・ビール」で観客と一体となった踊りを繰り広げ、盛況裏に幕が下ろされた。
 琉球国祭り太鼓ペルー支部の会員数は約70人。そのうちの約6割がペルー人で、日系人は4割と少ない。空手を交えた勇壮で躍動感にあふれる踊り、さらにリズミカルなテンポの音楽はラテンの音楽と共通点があるのか、ペルー人の心をとらえているようだ。
 (赤嶺光弘通信員)