【アメリカ】ウチナー料理に長い列/県人会が盛大にバザー


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北米県人会のバザーで交流を深めた(左から)前門教授、当銘県人会長、比屋根教授、上里教授、神谷県人会理事=ロサンゼルスの北米県人会館

 非営利団体としての県人会運営は、ボランティアの懸命な努力と寄付金でまかなわれる。バザーは県人会の資金調達の最も重要な手段となっている。
 今年の北米県人会のバザーは9日、県人会館のパーキング場に20のブースを設置。バーベキュー弁当、サーターアンダギー、ホットドッグ、植木、盆栽、野菜、沖縄そば、足テビチ、古着、ゲーム、かき氷など多彩な品物や食べ物が販売され、約千人の人出でにぎわった。特に人気があった沖縄そばとサーターアンダギーの売り場には長い列ができた。

 婦人部が弁当の係、青壮年部がバーベキュー、ヤングオキナワンズがホットドッグなどと各部で分担した。ランチタイムには、琉球国祭り太鼓やミュージカル「海から豚がやってきた」に出演した子供たちのダンス、琉球民謡などが披露され、来場者をもてなした。
 ヤングオキナワンズの山内ヒロシ部長の指導の下、若い2世、3世たちが和気あいあいと会場設営や、接客などにせわしく動き回っている姿が頼もしく、人目を引いていた。
 午後には、琉球大学名誉教授の比屋根照夫さんや、同大教授の前門晃さんと上里賢一さんの3教授がカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で移民、特に沖縄からの移民の調査を終え、県人会に立ち寄った。
 バザーの真っ最中でタイミングがよく、比屋根さんは「ロサンゼルスに来るのは7年ぶりで、大勢の人に会うことができ、光栄。まるで古き良き沖縄にめぐりあったような気分」と話し、県人会から差し入れられた沖縄そばを食べながら、昔を懐かしむような表情を浮かべた。
(当銘貞夫通信員)