【アメリカ】13団体が多彩な芸披露/育英奨学金募集親睦演芸会


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親睦演芸会の中で奨学金を贈られた受賞者たち(後列)。左端が金城小百合さんの代理、左から2人目がジョセフ・ジョーンズ君=ロサンゼルス、日米劇場

 南カリフォルニア県人会協議会主催の育英奨学金募集第26回親睦(しんぼく)演芸会が16日、日米劇場で開催された。9人に育英奨学金1000ドルずつが授与されたほか、演芸会では13県人会の出し物が披露され、参加者を楽しませた。
 同協議会には42の県人会が加入。各県人会会長と前会長を理事として150人で構成されており、41年の歴史を持つ。

 演芸会では民謡などの歌や踊り、手品、太鼓、落語といろいろなジャンルでプロ顔負けのパフォーマンスが披露され、観客から盛んな拍手が送られた。特に徳島県人会の阿波おどり、福島県人会の白虎隊、広島県人会ののど自慢などに人気があった。
 沖縄県人会はモーリス恵子民謡教室から12人、琉球箏曲琴和会の矢野好子さんらを交え、安次富まさ、信子夫妻の踊りで「時代の流れ」を演奏した。
 今年の奨学金受賞者は琉球舞踊(沖縄2人)、空手(青森)、琴(宮城)、日本語(和歌山、岐阜、鹿児島各1人)、和太鼓(福岡)、書道(神奈川)の9人。成績優秀、幼いころから日本文化に親しんできた人が対象で、各県人会会長と日本文化の教師の推薦状が条件となっている。今回、沖縄県人会推薦では金城小百合さん(真境名愛子門下生)とジョセフ・ジョーンズ君(与那嶺恵子門下生、9月に琉球舞踊で優秀賞)が受賞した。
 受賞者を代表して奥山小百合さん(鹿児島)が日本語で、「遊びたい盛りを頑張って毎週土曜日に日本語学校に通学したかいがあった。両親や先生、友人に感謝します」とあいさつした。
 中村達司・協議会会長(鹿児島県出身)は「受賞者の方々は奨学金を受賞したから終わりというわけではなく、今後も日本文化を習得し、日系コミュニティーに貢献していただきたい」と激励のあいさつをした。
(当銘貞夫通信員)