“変わり目を狙え”は常識


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(上から)赤嶺さんら、高良さん親子、比嘉さん、真謝さん、島尻さん、チーム一族のメンバー

 『釣り納め、12月の釣り』
 平均水温が25度を切るようになる11月下旬から沖縄の釣りは夏の釣りから冬の釣りへと変化する。“潮でも釣期でも変わり目を狙え”は釣りの常識である。11月20日現在の釣況と12月の予想である。

 ☆イシガキダイ(方言ガラサーミーバイ)11月から絶好調。釣り場には入りきれないほどの石物師で大フィーバー中。拡張された各地の防波堤の大型消波ブロックが魚礁の役目をし、釣れる型、数ともに年々倍増中。釣れる港は本島内だと3カ所、離島で1カ所ぐらいと少なく、冬場の昼釣れる数少ない大型魚とあって釣り人が多くなり、新聞に公表しないでと口止めされているほどの人気魚種。(ポイントなど個々に各釣具店で)

 ☆アーラミーバイ(和名ヤイトハタ)船からでも磯からでも釣れる大型魚。釣りの中では最も太い糸を使って釣り上げる魚、1年に5~6度、2週間ぐらい各地で一斉に釣れるという周期がある。正月前の12月もピーク時。ちなみに大手スーパーでは天然物を1キロ、3980円で周年販売するほどの高級魚、30センチ強でも1万円近くはする。釣り場は宜名真や辺戸岬、安田漁港、小型は泡瀬一文字など。

 ☆ファミリーフィッシング、漁港のミジュン釣り。今年初めて姿を見せ、連日大フィーバーしている浦添西洲のミジュン釣り、網で千匹近くも捕る人も出た。寒くなると各地の漁港に群れが入る。宜名真漁港、本部港、金武の浜田漁港、馬天港、港川など。

 ☆正月は食い止まるチヌ、今がチャンス。例年通り前週は荒天の関係もあり釣果はチヌ一色というほど良く釣れている。チヌは12月中旬で前半戦を終わり、正月一休みして1月の後半からまた釣れ出すという周期がある。

 ☆そのほか寒くなると良く釣れる魚はタチウオ、サヨリ、コチ、キスなど。

 ○今年の釣り納めに34キロのアーラミーバイ。10月に2度仕掛けを切られた宜名真漁港防波堤先端で11月15日午後7時過ぎ赤嶺貞直さんはハリスケプラー100号の仕掛けで125センチ、34キロの大型をゲット。一週間前にもこのポイントで友人が大型ガーラを釣っている。今年は本業の花も順調、釣り納めが出来て仕事に専念できると大喜び。(ステップ名護)
 ○トカキン狙いの垂らし釣りで101センチ、17キロのアーラミーバイ。11月20日午前5時半、宜名真駐車場下で釣り上げた高良健さんの釣果。(シーランド名護)
 ○泡瀬海岸、打ち込み釣りで52センチのチヌ。比嘉宗洋さんの11月18日の釣果。仕掛けハリス6号遊動式テンビン、島エビのエサ。(マンモス泡瀬)
 ○北谷海岸で女性もチヌ。11月15日真謝直子さんの釣果。(つりぐの米吉)
 ○ガラサー狙いに68・8センチの大型マクブ。11月6日知念海岸で丸島建設の島尻克彦さんの釣果。エサはウニ。(シーランド南風原)
 ○伊平屋沖、船からの大釣り、沖一ハイヤー釣りクラブ「チーム一族」の皆さんは11月12日第一大盛丸でシルイユ12匹、トカキン1匹、オーマチ2匹、ハンゴーミーバイ1匹、ナガジューミーバイ3匹など流し釣りで。(マンモス小禄)
 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp