釣果の上がる仕掛け


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(上)仕掛けの方法、園田さん、岸本さん、桃原さん

 どこの釣り場でも周りの人が全く釣れていないのに一人だけよく釣る人がいる。特に水温が下がり魚の活動が鈍くなる冬場ほど、この人たちの釣果が目立つ。「カゴ釣り」「キス釣り」「たらし釣り」。隣の人がのぞき見するほどの釣果の上がる仕掛けはこれだ。

 ☆サオ1本で6本分と同じ確率でキスを釣るコツ
 ハリを多くして餌は島ミミズ、予備仕掛けを使う。中城湾のボート釣りの達人は狭いボートから6本ものサオを出すが、使用サオ1本で競う全日本キス選手権では6本バリ以上の仕掛けを使用し、投入すると予備仕掛けに餌を付けてスタンバイ。巻き上げるとスナップで仕掛けをチェンジしてすぐに投入。その後で魚を外して餌を付ける作業を繰り返す。沖縄の冬のキスは大型で岸近くに接近するので遠投不要、柔らかいサオに軽いオモリで近くを狙う。

 ☆超柔らかいイカダサオで防波堤からの「たらし釣り」
 魚が横を通っても反応するほど柔らかいサオ(イカダサオ)に、細い糸(ハリス1号)、軽いオモリ(3号前後)の胴付き仕掛け、餌はゴカイを小さく切って付けるか、オキアミのムキ身。港の船が着く(海底に捨て石が入っていない)所で壁に沿って仕掛けを下ろす。

 ☆カゴ釣りで年中釣り人が絶えない人気NO1スポットの宜名間漁港
 よく釣る常連のお姉さんの手作り仕掛けはハリスを細く短くし、軽く小さなハリに付けたエサが、出たマキエの中に入り見分けをつかなくするのがコツ。([注]細い糸、小さいハリは結びにくい。キス5本針はがまかつに市販品があるが、他は釣具店か知人に教わる)。ハリスは1号と細いので必ず最高級品を使用する。

 ☆泡瀬一文字でチヌ、サヨリのラッシュ
 11月26日午前9時から午後3時までにチヌ9匹、サヨリ10匹など大釣りした宜野湾市の匿名Aさん。ハリス1・7号のウキ釣り。27日にはサヨリ釣り名人が60匹も釣った。(熱田つりぐ)

 ☆ヒットすれば冬のタマンは大型が多い
 決まったように満潮から下げに入ると2匹連続ヒットするという恩納村のポイント。夏はキャンプが多いので冬場狙い。水深は1|2メートルと浅く根掛かり100パーセントでウツボも多いので餌は冷凍ボラを使うという沖縄市の園田茂一さん。11月27日午前5時と6時に68センチと67センチの2匹のタマンを釣った。(マンモス泡瀬)

 ☆超特大77・2センチ、6キロの大型タマンを本部海岸で釣った那覇市の岸本和久さん。11月28日午前6時、道糸12号/ハリス14号、タコの餌でゲットした。(サンノリー2)

 ☆11月27日午前6時45分恩納村海岸で浦添市の上原敏巳さんが68・5センチのタマンを釣った。(シーメイト)

 ☆各地でイカ好調 トップフィールドは恩納村。11月20日早朝に北谷町宮城海岸で北谷町の浜里光重さんが700、600、400グラムのシルイチャーを3・7寸のエギで釣った。(サンノリー北谷)

 ☆11月24日深夜、朝夕は釣り人が多い前兼久漁港でイカ狙いをした桃原章さん。3・5寸のエギにフラッシングシールを付けると連続でヒットした。(マンモス泡瀬)

 ☆前週のイカのヒットポイント 恩納村、伊計島、嘉手納、泡瀬、知念、浜比嘉、当添、金武、サンマリーナ、名護など。

 ☆トピック サヨリ、ガチュンは金武浜田漁港、ジャンボグルクマは宜野湾マリーナ。西洲のミジュンは分散気味。

 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp