タイのベストシーズン到来


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【写真上】本島中南部東海岸、水深50メートル前後で釣れるタイワンダイ(方言名ヨナバルマジク)、【写真下】水深200メートル前後の深場で釣れるタイ科キビレアカレンコ(方言名フカヤーマジク)

 『船から釣る赤いタイ(マジク)磯から釣る黒いタイ(チン)、沖縄のタイ釣り』
 タイは魚の王様、そのせいか魚の中でタイと名が付く魚は最も多く沖縄近海だけでもハマダイ、アオダイ、シロダイ、イシガキダイ、バラフエダイ、スズメダイなど200種以上も知られているが正式なタイ科の魚は10種前後と少ない。
 沖縄近海で釣れる本物のタイ科の魚は金武中城湾に多いピンク色をしたタイワンダイ(ヨナバルマジク)、深場で釣れるアカレンコ(フカヤーマジク)、磯から釣れる黒いミナミクロダイ(チン)、オキナワキチヌ(チンシラー)、ヘダイ(チバー)などで、いずれも冬がベストシーズンである。トップシーズンを迎えている人気の船から釣るシロダイ(シルイユ)はタイ科ではなくタマンと同じフエフキダイ科である。
 「タイ科の魚は2度目のアタリで合わす」 タイは1度エサをかみ砕き、2度目に飲み込む習性があるので2度目のアタリで十分食い込ませて合わす。
 「タイ科の魚は下を向いてエサを探す」 上目遣いでエサを探すタチウオやガチュンと違って、タイはキスと同じように下目遣いである。海底にエサを流して釣るのが決め手。
 「エビでタイを釣る」
 エサはウキ釣り、打ち込み釣り、船釣りすべて島エビが抜群。次いでオキアミ、打ち込みではカニが人気。年末年始は磯で船で、めでたいタイ狙いはいかがですか。

 ◎沖縄の風物詩、冬の深夜の潮干狩り(イジャイ)。1日に2度ある干潮だが、冬は夏とは逆に深夜に大きく潮が引く。11月27日、小禄南小5年長間廉君と中1郁哉君は潮が引いた名城海岸で夜の8時から1時間くらいで6匹のタコをゲットした。(マンモス小禄) ※イジャイができる日は『2006海のカレンダー潮汐表』参照。コンビニ・書店で1部100円。

 ◎サオ2本、粘って待つこと11時間、午前5時ボラのエサに71・5センチのタマン、6時半白イカのエサにガーラがヒット。12月3日平安座海岸で仲本善和さん、打ち込み釣りでの釣果。(マンモス泡瀬)

 ◎カップルで夜釣り44センチミーバイなど熱田一文字。大潮の夜の干潮時に歩いて渡れる一文字、12月2日中村善貴、エリカさん打ち込みでミーバイ、ウキ釣りでカースビー、ガチュン、グルクマなど。アタリは明け方に集中した。(熱田つりぐ)

 ◎深夜のカーエー40センチ級6匹。11月26日牧港で平川弘さんの釣果、アタリは22時前後の3時間、道糸ハリス5号のウキ釣り。棚は底から3センチ上げる。魚の食い上げ、食い下げのデリケートな小さなアタリをキャッチする。(シーランド宜野湾)

 ☆トピック 赤野天願河口で待望のキス爆釣れか?5日午前9時から2時間、マンモス泡瀬店の我謝さんが出勤前のテスト釣りで15センチ前後のキス20匹を釣った。エサは島ミミズ。

 ☆お知らせ 第11回シーガーカップ全沖縄磯釣選手権大会2006、2月25日、26日実施。申し込み詳細は12月16日発売予定の「海と釣り」39号で。

 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073
 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

[img align=right]http://ryukyushimpo.jp/uploads/img43991e0a21f03.jpg[/img](上から)長間兄弟、仲本さん、中村さん、平川さん