子どもたちに「ゲーム内の課金」をさせるべき? モバプリの知っ得![141]


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ゲーム内の通貨やアイテムを、実際にお金を払って購入することを「課金」と呼びます。課金することで、ゲームのキャラクターが強くなったり、レアなアイテムをゲットできるので、子どもたちから課金をねだられたことがある保護者の方も多いのではないでしょうか。ただ、この行為はお金が絡むものなので、保護者も詳細を把握していないと後々高額請求などのトラブルとなる恐れがあります。

イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

課金の方法は「クレジットカード決済」「携帯料金とまとめて支払い」「コンビニで前払い式のカードを買う」など複数あります。課金が発生する際は課金用のパスワードの入力などが求められますが、まれにパスワードの入力をせずに課金ができてしまう※1 ことがあります。そのため、気がついたら保護者のクレジットカードに数十万円の課金請求が来てしまう…というトラブルも頻繁に発生しています。

そんなトラブルを防ぐ方法としておすすめしたいのは、POSAカードを使うことです。※2 POSAカードとは希望した金額をチャージできる前払い式のカードのことです。この方法だと使いすぎる心配もないし、何よりコンビニなどで購入することでレジで直接お金を支払うので、子どもたちは「お金を使ったこと」を実感します。

保護者の立場からすると、「ゲームに課金なんかさせたくない…」という気持ちが働くかもしれませんが、今の子どもたちが大人になる頃には今以上にネット決済が盛んになっていくことが考えられます。お小遣いの一部を使うなど、「ネット上で課金をする」という行為は今後のためにも必要な社会勉強だと思います。

そのためにルールとして、私たち保護者が設定を確認しながら、子どもたちの勉強になるように「課金」を体験させてみるのも良いのではないでしょうか。しかし、お金持ちの友人や、(仕事としてゲームをしている)YouTuberが何度も課金するのを見て、「このくらいの課金は当たり前」と子どもたちが身の丈に合わない気持ちが出てくるかもしれませんが、適切な課金額は人それぞれです。よくコミュニケーションを取りながら、家庭内の課金のルールを話し合ってみてください。

 

 

※1パスワードの入力をせずに課金ができてしまう … すでにクレジットカード決済を設定している保護者とアカウントを共有している、課金の際のパスワード入力をスキップするように設定しているなどの理由で、うっかり高額課金できてしまうことがあります。ここは子ども以上に保護者が気をつける部分なので、気になる方はおうちの方に「間違って高額課金されないように、設定を確認してみて!」とみんなからお願いしてみましょう。

※2 前払い式のカード … 正式には「POSA(ポサ)カード」と呼びます。コンビニや家電量販店で購入することができます。ゲーム機やスマホの種類によって使えるカードが違う点に注意する必要があります。購入する際は、種類を間違えないようにしましょう。

 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」でも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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