「好き嫌い」と「善しあし」を分けて考える モバプリの知っ得![144]


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SNSで他人の投稿を見て、イラっとした経験はありませんか? 落ち込んでいるときに、楽しそうな友人のSNS投稿を見ることで余計に落ち込む、自分と違って楽しそうな友人に腹を立てるなど、ネガティブな感情が湧くことがあるでしょう。SNSは楽しく有意義な投稿もたくさんありますが、中には自分にとって不快な感情になる投稿もあります。そんなときはなぜイライラするのか分析してみてはいかがでしょうか。

SNSを見ていると「この芸能人、好きじゃないな~」といった感情を抱いてしまうこともあるかと思います。そんな時にはイライラする原因は「善しあし」の問題なのか「好き嫌い」の問題なのかを、分けて考えてみましょう。

例えば、その芸能人のファンを見ていてもイラついてしまうこともあると思います。しかし、それは自分の「好き・嫌い」の話になるので、「好き」と言っている人に対して、嫌いな理由を並べて批判しても意味がありません。「好き嫌い」といった自分の気持ちは内面に留めるなど、線を引いて分けて考えることが大事です。

しかし、社会のルールから大きくそれていることをしていれば、「善しあし」の問題になります。犯罪自慢や差別的、暴力的な言動、社会的な問題などはこうした「善しあし」の問題に分類されます。コロナ禍で自粛が続いて、自分の「好きなもの・嫌いなもの」が活動を再開する時に、批判する気持ちが出てくると思います。その時に自分の「好き嫌い」が判断に影響していないか、何が問題かどうかを考える必要がでてきて、コロナ禍が長引くほど、そういう判断をしないといけない場面が出てきます。「善しあし」と「好き嫌い」を混ぜずに分けて考え、人に関しては干渉せずに自分の好きなものを大事にする気持ちを心がけましょう。

 

イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

人間ですから多少の好き嫌いはあるでしょう。しかし、わざわざ自分の嫌いなものを見てイライラするのは、自分のためにも相手のためにもなりません。SNSには「ミュート」 ※1 という機能があります。この機能を使うと相手の投稿が見えなくなるので、うまく活用して無駄なイライラ、ネガティブな感情が湧き上がらないように工夫してみましょう。

※1 「ミュート」…各種SNSには、相手のことを完全に拒絶する「ブロック」という機能があります。攻撃的な捨てアカウントにブロックは有効ですが、リアルに交流のある知人に対しブロックを使うと、それがトラブルのキッカケになることも…。「ミュート」機能の場合は相手にはミュートしていることを知られないのでトラブルを避けることができます。

 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」でも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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