沖縄の人気ブロガー「Nさま」セレクト!
ワインがおいしい季節になりました。フレッシュなボジョレーもいいけれど、大人女子としては個性豊かな自分好みの1本を見つけたい! ということで今回は、おいしいものを知り尽くしている沖縄の人気ブロガー「Nさま」に、これからの季節にオススメのワインを紹介していただきました。
ご案内いただく舞台に選んだのは、沖縄随一のワインの祭典「Wine Festa in Okinawa 2016」です。日本ソムリエ協会沖縄支部が主催し、11月14日に那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれました。世界のトップソムリエ・田崎真也さんによるセミナーやディナーなど、さまざまな催しがある中、特ににぎわいをみせていたのが大試飲会「ワールドワインテイスティング」の会場です。世界各国から選ばれた500種類のワインが1000円で味わえるとあって、平日にもかかわらず、飲食業関係者だけでなく、一般のワイン愛好家も多数訪れていました。
〈1〉乾杯の1本に! 心弾むシュワシュワ
「DOMAINE J.LAURENS(ドメーヌ・ジ・ロレンス)」
(スパークリング)
会場に入る前、「まずはシュワシュワが飲みたいです!」と前のめりになる記者に、「シャンパーニュにも引けを取らない、オススメのスパークリングワインがあるのよ」とNさまが教えてくれたのが「DOMAINE J.LAURENS(ドメーヌ・ジ・ロレンス)」です。
「これが作られた南仏のリムーはね、世界で初めて発泡性ワインが誕生した地として有名。きれいな酸と繊細な泡がシャンパーニュにも引けを取らないの。しかもお安い!」とNさま。
高鳴る胸を押さえつつ会場に入ったのですが、この日は残念ながら入荷はなし。でも、お値段はワインショップで2000~2500円ほどとお手頃で、沖縄でも手に入りやすいそうです。ということで後日のお楽しみにとっておくことになりました。
〈2〉自分にご褒美 ちょっとリッチな
「Etienne Lefevre(エティエンヌ・ルフェーヴル)」
(スパークリング)
シュワシュワへの欲求が押さえきれない記者の様子を見かね、「ちょっとぜいたくなスパークリングだけど、自分へのご褒美ワインとしてこれはどう?」とNさまが選んだくれたのが、「Etienne Lefevre(エティエンヌ・ルフェーヴル)」です。
フランスのシャンパーニュ地域で生まれたこの逸品、希望小売価格は6000円。普段使いにはできませんが、そこはもう大人の女。
仕事を頑張ったご褒美に、ちょっとリッチな気分でリラックスタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?
〈3〉ルーマニアはポテンシャルが高い!
「Grigorescu Gewurztraminer2014
(グレゴレスク ゲヴルツトラミネール2014)」
(白)
続いてオススメしていただいたのは白ワインです。
「最近ね、ルーマニアがすごくいいの。去年あたりから沖縄でもよく見かけるようになったし、ワインショップで1400~1500円ぐらい。アルザスの白にも引けをとらないぐらいよ」と熱く語るNさま。
ずらりと並んだルーマニアワインからセレクトしてくれた「Grigorescu Gewurztraminer2014(グレゴレスク ゲヴルツトラミネール2014)」をいただいてみると、確かにスッキリと爽やかな後味で、どんな料理にも合いそうです。
「きりっと冷やして、イベントやパーティーなどでカジュアルにいただくのにぴったり。この味をこの値段で出せるワインはないわよ」と力説してくださいました。
〈4〉クリスマスや正月の手土産に
「Bin 8・Cabernet Shiraz
(ビン8・カベルネ・シラーズ)」
(赤)
これからの季節、ホームパーティーにお呼ばれする機会も増えてきます。そんなとき、手土産に持参するワインとして、オススメしてくれたのはオーストラリアの「Bin 8・Cabernet Shiraz(ビン8・カベルネ・シラーズ)」(赤)。
「ローストビーフやチーズにもぴったり。手土産に1000円のワインを持って行くわけにはいかないでしょう? これは3000円ちょっとだから、プレゼントにちょうどいいわね」
〈5〉国産のレベルを再認識
「GRIS DE KOSHU(グリド甲州)」」(白)
「国産は甘いから苦手なんです」という記者に、「それは勘違いよ~」とセレクトしてくれたのは、山梨県産の「GRIS DE KOSHU(グリド甲州)」(白)。
飲んでびっくり! フルーティーな香りと、きりりとした酸味がとっても爽やか。ほのかな苦みもあって、国産ワインのイメージを覆してくれました。ブドウの果皮や種も一緒に仕込んでいるそう。
希望小売価格は1800円です。
〈6〉日本人がカリフォルニアで作ったワイン
「Ch.igai Takaha(シャトー・イガイ タカハ)」シリーズ
会場にずらりと並ぶ500種類の中、思わずくぎ付けになったのが、家紋や漢字のラベルが印象的なワインたちです。
「ここはとっても面白いのよ。カリフォルニアで日本人が作っているの」とNさま。
兵庫県生まれの杉本隆英さん・美代子さん夫妻が、米カリフォルニアでオーナーを務めるワイナリー「Ch.igai Takaha(シャトー・イガイタカハ)」のシリーズです。
日本で一番多く使われている家紋「違い鷹羽(ちがいたかは)」をラベルにあしらったこれらのワインは、2人の娘たちの結婚式をワインで祝ってあげたいという杉本夫妻の思いつきからスタートしたそうです。
和テイストの食事に合うように仕上げられていて、JAL国際線ファーストクラスや高級ホテル・旅館などでも提供されているそうです。この日は杉本ご夫妻も来県され、Nさまとご一緒に記念撮影に入っていただきました。
〈7〉コスパが高い! スペインの「LAYA(ラヤ)」(赤)
そして最後にもう1本、「会場にはないけど、コスパがとってもいい赤があるの」と紹介してくれたのが、スペインの「LAYA(ラヤ)」。
「口当たりはフレッシュで、タンニンはまだ若々しいけど、とってもバランスがとれている。これはオススメ!」と力説してくれました。
お値段はワインショップで1700円前後。これなら普段使いにも楽しめそうです。
以上7種! Nさまにオススメワインをセレクトしていただきました。
料理とお酒、ちょっと背伸びで女磨き
会場の至るところで、ソムリエや飲食店関係者から「Nさん、Nさん」と声を掛けられるNさま。さすが、沖縄の“おいしい”を知り尽くしている大人女子です。
そんなNさまに、ワインを楽しむコツを伺うと、「フレンチやイタリアンのコースって高いイメージがあるかもしれないけど、どんな店でも単品でとっても怒られることはない。恥ずかしがらず、店の人に『今日はこれぐらいの予算で、食事とワインを勉強したいんです』って相談すれば、それに合わせたメニューを出してくれます。そんな心意気がある料理人が沖縄にはたくさんいますよ」とアドバイスをいただきました。
「30~40代になったら飲む回数は減らしてでも、『次はこの店に行く』という目標を持って、料理とお酒を楽しんでほしいですね。食事は文化や季節を味わうもの。それは女を磨くことでもあるんですよ」
ずど~んと心に響くNさまのメッセージ。安酒ばかり選んでいたこれまでの飲み方を猛省し、遅ればせながら大人女子のたしなみを勉強しようと誓った一日でした。Nさま、ありがとうございました。
☆Nさまのブログ「Nのみんなでわいわい2」はこちらから
◆この記事を書いた人
佐藤ひろこ(さとう・ひろこ) 琉球新報Style編集部。北部支社報道部、社会部、NIE推進室、文化部などを経験し、特に子どもを取り巻く諸問題に関心を持って取材してきました。大阪府出身。小6、小3、3歳の子育て中。目下、「働き方」「生き方」の見直しに挑戦中です。