うちなー弁当屋さん、訪ねてみた。→やっぱりおなかがすいた。 「てみた。」4

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 野菜チャンプルーやとんかつ、カレー、ハンバーグ…。お昼のオフィス街や学校周辺、市場などでは、お弁当屋さんがにぎわう。屋外の移動販売にも行列ができるのが、平日お昼の風物詩だ。

 総務省の家計調査でも沖縄県民の弁当購入額は毎年、全国上位に入っている。お客さんのニーズに応え、さまざまなお弁当を生み出している県内の弁当屋さんを訪ね歩いてみた。



ボリューム!


弁当箱におかずを詰めるお客さん=那覇市泉崎の「食処いずみや」

 那覇市泉崎にある「食処いずみや」は、お客さんが好きなおかずを詰められるお弁当をワンコイン(500円)で販売している。料金を支払うと店員さんがお弁当箱にご飯を入れてくれる。おかずの量は「ふたが閉まる程度なら」いいのだそうだ。みそ汁も付いてくる。

 日替わりのおかずは約20種類。トマトのマリネやカボチャのそぼろ煮、にんじんツナ炒めなど旬野菜をふんだんに使った手作りのおかずが棚に並ぶ。健康バランスを考えて作った家庭の味でお客さんを魅了しているという、店長の久高みどりさん(53)。一番人気はラフテーとてびち煮。飽きさせないように、オレンジをアクセントで加えてラフテーを煮るなど、味にも工夫を凝らす。

 ほぼ毎日来ているという会社員の村井美香さん(33)は「毎日違うメニューがある。自分で選べるし、和風でヘルシーな料理が多いので気に入っています」とにっこり。毎日来ているという女性2人組はおかずだけ購入。「品数が選べて、総菜だけ買えるのが魅力」と話し、早足に職場へ戻っていった。


リーズナブル!


「コーラをひっちー飲んでいる」という仲本初枝さん=那覇市

 那覇市内には屋外で移動販売している店舗も多い。同市久茂地で弁当を販売していた仲本初枝さん(71)に取材すると「甘いのどうぞ」とかごいっぱいのお菓子を差し出してくれた。「女の子のお客さんが多いから。女の子って甘い物が好きでしょ」とほほ笑む。

 愛嬌(あいきょう)たっぷりの笑顔でお客さんに接する仲本さんは、朝8時に店に出勤して弁当を詰め、屋外で2~3時間ほど販売しているそうだ。朝早くから働きっぱなしで休憩はないが「コーラをひっちー(しょっちゅう)飲んだりしてるから疲れない」と余裕の表情。「お客さんと接するのが一番楽しい。いい出会いもたくさんある」と話す。「こんにちはー」と親しげにやってくるお客さんとの会話を楽しむうち、自慢の弁当は次々に売れていた。

 移動販売のお弁当はカレーライス、カツ丼、肉じゃがなどさまざま。価格も250円~500円とリーズナブルだ。「お昼はお弁当屋さん」と決めているという宮城伸一さん(46)=会社員=は「午後もちゃんと働きたいからガッツリ食べる。ボリューム重視」と話す。列に並んで購入していた竹山学さん(40)=会社員=は「値段が手頃なのが一番」と話した。


積み重なったさまざまな種類のお弁当。行列ができ、すぐに売り切れてしまった=那覇市

ハッピー!


 4店舗が弁当やパンなどを販売している那覇高校。午前の授業が終わると生徒たちが購買にダッシュで集結。「いち丸屋」(那覇市真地)のお弁当はチャーハンに焼き鳥やハンバーグがのったボリュームたっぷりの弁当、沖縄そば、デザートに凍ったぜんざいもある。弁当は250円。料金をプラスすると沖縄そばとセットで買える。


弁当やパンを買い求める生徒たち

 「いち丸屋」を営むのは池宮城秀一さん(57)、良子さん(56)の夫婦。那覇高で販売するようになって約20年になる。「一番人気は焼き鳥弁当」だそうだ。

 体育の後は必ずぜんざいを食べるという赤嶺采音さん(18)と新垣穂華さん(18)は「こんなに大きいのに100円。ぜんざいでだいぶハッピーになれる」と笑った。野球部の知念新大さん(17)はぎりぎりで照り焼きチキン弁当と沖縄そば(大)を買うことができた。「普通の弁当じゃ足りないので助かる」とホッとした様子だった。


無事にお目当てのお昼ご飯をゲットした生徒たち=那覇高校



「食処いずみや」。
彩り豊かでヘルシー





「ぱんぷきんの台所」の
ジャンボチキンカツ弁当






「お弁当ハウス・モンキーバナナ」。
料金を足すとそばをつけられる





「金城ストアー」。
白身魚のピカタが人気だという



(2017年7月9日 琉球新報掲載)




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