有名人になら何を言っても大丈夫? 考えたいSNSマナー モバプリの知っ得![19]

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2017年7月、人気声優・歌手の上坂すみれさんの公式SNS(Twitter・Instagram)が閉鎖となりました。
所属事務所は「新たにスタッフが更新する公式Twitterを開設し、情報発信を集約するため」と説明しています。

上坂すみれさんは2016年3月に、一度Twitterを休止しています。

"以前から心ないリプライを直接送る方がちらほらいらっしゃいましたが、それが看過できない数になってきてしまっていたためアカウント休止という措置をとることとなりました。"
公式LINEブログより

Twitterでの返信機能(リプライ)の誹謗中傷がひどく、それに伴ったアカウントの休止と理由を、公式ブログで述べていました。
その後、2016年11月に一度は復活するものの、およそ半年後の2017年7月、ついにTwitterは閉鎖することになりました。

閉鎖が決まる直前には、Twitterで上坂すみれさんにわざと暴言を送り、ブロック(アクセス拒否)されるのを競う、悪ふざけが一部のユーザーで流行しました。

ゲーム感覚で送られた暴言は誰でも見ることができます。
ここではとても書けないような酷い言葉が多く並んでおり、上坂すみれさんの苦労・負担は私たちの想像以上だったと思います。

こうした有名人などへの誹謗中傷は、上坂すみれさんに限った話ではありません。
毎日多くの有名人へ誹謗中傷のコメントが直接届き、多くの人が苦しんでいます。

SNSで手軽にやり取りできる時代だからこそ、改めてマナーを確認したいと思います。

それ、言葉の刃物じゃない?

スマートフォンとSNSが進化したことにより、気軽にインターネットに意見を投稿できるようになりました。
特にTwitterは投稿が「140文字まで」という制限が入ることで手軽さが増し、多い人だと1日100回以上投稿することも。

TVタレント、歌手、スポーツ選手などのいわゆる「有名人」も続々とTwitterに参戦しファンとの交流を深めようとしましたが、心ない言葉や暴言を多く投げられる「誹謗中傷」問題で悩む人も多くいます。


イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

こうした問題はTwitterだけでなく、FacebookやInstagram、ブログのコメント欄など様々な場所で発生しています。

人を傷つける行動をなぜとってしまうのでしょうか。
様々な理由が考えられますが、暴言を投げるほとんどの人は、「本人には届いていない」と思っているのではないでしょうか。

誰でもテレビを見ながら、家族や友達と好き勝手に番組について喋ったことがあると思います。
「この人はブスだね」「この芸人、全然面白くない。嫌いだね」などなど。
このように、後先を考えずに思ったことを口にすることを「放言」と呼びます。
リビングで、床屋で、居酒屋で、色んな場所で放言を口にします。

結果として陰口になるので、あまり褒められたものではありませんが、テレビを見て感想を言う程度であれば相手には届きません。
しかし、Twitterで直接本人に投稿(リプライ)すると、言葉の刃物が直接刺さることになります。

有名人にも心は、ある

有名人はすごい人で、暴言に負けない強い精神力を持っていると思いがちですが、実際は私たちと同じ一人の人間で、悩むことも落ち込むこともある人たちです。

有名になることで、嫌なことも起こることを「有名税」と呼ぶことがあります。

有名になるメリット(収入)があるから、それに伴って税(嫌なこと)を納めないといけないような考え方です。

この言葉を有名人側が「仕方ない、こんなこともあるさ」と自分を納得させるために使うならいいのですが、有名人に嫌なことをする側が「有名だから、このくらい我慢しろよ!」という気持ちで使う言葉ではありません。くれぐれもご注意ください。

酷い言葉は犯罪になることも。殺害予告で逮捕者も

こうして、有名人にネットで暴言を送ると、「名誉毀損」「侮辱罪」として警察が動いて逮捕されることもあります。

「凶悪殺人事件の犯人グループだった」とデマを流され、それを信じた人たちから長期間、誹謗中傷を受けたお笑い芸人のスマイリーキクチさんの事件では、19人が検挙されました。

ブログや掲示板に中傷する言葉を書き込んだ人は「周りもやっているのに、なんで自分だけ」と被害者意識を持っていたそうです。それだけ軽い気持ちで中傷していたのでしょう。

また今年(2017年)の7月には、前述した上坂すみれさんを名指しし「絶対に殺す」とインターネット掲示板2ちゃんねるに書き込んだとして、20歳の男性が逮捕されています。

ひどい書き込みは、警察が動いて逮捕されるということを、常に意識する必要があります。

しかしながら、こうした暴言で有名人側や警察が動く例は多くなく、ほとんどの場合、有名人側が我慢し続けているという構図です。

だからこそ、嫌な思いにさせないように、考えて投稿しなければなりません。




 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」8月20日付けでも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。



【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/

 



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