日本を代表するジャズピアニスト・大西順子が沖縄に(2019年3月,琉球新報ホール)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
3月9日に琉球新報ホールで公演するジャズピアニストの大西順子

日本を代表するジャズピアニスト・大西順子の沖縄公演が3月9日午後7時から、那覇市泉崎の琉球新報ホールで催されるのを前に、大西が琉球新報のインタビューに応じた。ニューヨークでジャズピアニストとしてのキャリアを始め、小澤征爾のオーケストラと共演するなど、多様なステージを経験してきた大西。今回2回目となる沖縄での演奏に「沖縄は芸能が盛んで、芸達者な人も多い。その中で私の演奏する音楽がどう受け入れられるのか興味がある」と大西自身も楽しみにしている。

2017年には初のバラード・アルバム「VERY SPECIAL」と、レギュラー・トリオによる「GLAMOROUS LIFE」の2枚を同時にリリース。今年7月まで、ベーシストの井上陽介とドラムスの高橋信之介によるトリオで全国ツアーを回った。今年12月5日に、トリオにトランペットとテナーサックス、トロンボーンを加えたセクステット(6人組)構成によるアルバム「Ⅻ(トゥエルブ)」を発表した。

今回の沖縄では、大西率いるシンプルなトリオ構成による演奏となる。演奏ではその日の雰囲気や気分も踏まえて大西はしばしばアドリブを展開するが、それに対応できるのは井上と高橋だけ、と絶対の信頼を置く。「トリオ構成ということで、じっくりピアノを聴かせるコンサートになる。沖縄の皆さんには、私のピアノが押し付けがましくならないぐらいに聴いてもらいたい」と話す。

沖縄では1990年代に初めてライブハウスで演奏し「美しい海と風景で、気持ちよく演奏した覚えがある」と振り返る。プライベートで宮古島に旅行したことがあるが「台風でホテルに閉じ込められ一歩も出られなかった」。安室奈美恵の大ファンという大西は「最初に買ったレコードがフィンガー5。このときから沖縄音楽に影響を受けていたんですね」と笑顔を見せた。

久しぶりの沖縄公演に「昨今、ジャズというと幅広くヒップホップなどいろいろ混ざっている中で、私のチョイス、弾く内容がどう受け取られるか、私自体が興味ある。ぜひ期待してほしい。久しぶりの沖縄、楽しみでしょうがない」と話した。     

 ◇    ◇

大西順子トリオの公演は3月9日午後7時から、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開演する。全席指定で税込み6000円(当日500円増)。チケットは琉球新報泉崎本社と中部・北部支社のほか、ファミリーマート(イープラス)やデパートリウボウ、コープあぷれで取り扱っている。問い合わせは琉球新報社営業局(電話)098(865)5200。

PDF(448KB)
PDF(753KB)