「家にいてはいけない日」を理由に堂々とおでかけ!浦添市の西海岸の美しい海へ


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気ままに町を散策し、かふう的なアングルで被写体をセレクト! 心に残る情景や気になる一コマをカメラに収めた「かふう photoスケッチ」。今回は、春の陽気と潮の香りに誘われ浦添市の西海岸へ、旧暦3月3日「浜下り(はまうり)」の下見も兼ねて歩いてみました。

干潮時には、イノー(礁池)と海草藻場が広がり、自然観察にも絶好の地

3月3日といえば「桃の節句」を連想しますが、沖縄では旧暦3月3日の「浜下り」も春を代表する伝統行事です。

ただし家の中で遊ぶ「桃の節句」とは趣が異なり、家にいてはいけないとされるのでちょっとお転婆な節句。海に行き海水に手足を浸して身を清め、健康を祈願するとされています。もともとは女性だけで潮干狩りを楽しむ祭りとされてきましたが、最近では家族の行楽としても定番になってきたようです。

今年の浜下りは4月14日にあたり、2日前の12日が新月の大潮にあたるので、14日も浜が広がり昼過ぎから夕方の16時までは潮干狩りに最適な潮見になるそうです。ということで、行ってきました「浜下り」の下見? 場所は809号の「ドローン空中散歩」でも紹介した浦添市港川のカーミージ(亀瀬)とサンエーパルコシティ前の西洲海岸。

当日は天候もよく家族連れでにぎわっていましたが、やはり海のルールとマナーを守って楽しむのが大事ですね。海に下りるのであれば、必ず干潮の時間に行きましょう。大潮は干満の差が最も大きい日なので潮の流れに注意が必要です。満潮時は普通の海なので下りるのは危険ですが、サンエーパルコシティ前辺りなら海を眺めるだけでも十分に楽しめます。今の季節なら弁当をひろげてのピクニックを楽しむのも良いかもしれません。

浦添市に唯一残る自然の砂浜「空寿崎(くうじゅざき)」の先端部にある岩礁がカーミージー(亀瀬)。亀の甲羅に見えることが名前の由来
定期的に開催される「行ってみよう!カーミージー(亀瀬)!」講座は、楽しく生き物観察しながら里浜をクリーンアップする活動
少しロマンチックなカーミージーの上からの眺め
サンエーパルコシティ前に広がるイノー(礁池)には、植物、魚類、エビ、カニ類、サンゴ類など多種多様な生物が生息する