平安座島の集落内に、ちょっと気になる雑貨屋さんがあります。完全予約制、オーダーメードで沖縄の素材を使ったアクセサリーなどが作れるみたいなんです。どんなお店か調査してください!
(読谷村 SG)
オーダーメードで作る雑貨、気になります。どんなものが作れるのでしょう!
ということで、調査員は平安座島にやってきました。メインストリートである海中道路から、集落内に入ってみると…、ありました。依頼のあったお店、「雑貨屋HAMAKICHI(ハマキチ)」です。古い建物を利用した店舗がいい味を出してますね。では、さっそく中に入ってみましょう。
夏向けのアクセサリー
お店を経営するのは浜田与吉さん。県外の芸術短大を卒業後、すぐに雑貨店を構えたという行動力ある人物。金細工や琉球ガラスなど、県内の伝統工芸の手法を積極的に取り入れています。
「本土の工芸品は、薄暗い中で美しさが引き立つのに対し、沖縄の工芸品は炎天下で見て美しいと感じられるようになっています。うちのアクセサリーは夏向けです!」
そう説明してくれた浜田さん。どんな商品があるんですか? と尋ねた調査員にまずおすすめしてくれたのはアンクレット。編み方は浜田さんが考え出したもの。ミンサー織の柄がほどこされたペンダントトップを選んでつけると完成です。伝統的なモチーフを使うことで、どこか安心感もあり、着ける人を選びません。さりげないおしゃれができますよ。水にぬれても大丈夫なので、海水浴もOK。ひもも長持ちする素材なので、数年間着用して風合いの変化を楽しむこともできます。
指輪やトゥーリング(足指輪)は、シンプルな形ですが、数年間、形状を吟味して作り出しています。金属アレルギー対応のアルミや真鍮(しんちゅう)を地金に、何度も叩いたり、研磨することで、光沢や心地よい着け心地を生み出しているそう。
素材を組み合わせて作る
オーダーメードでは、お客さんの好みを反映して商品を作り上げるのが魅力です。店内に並ぶ、琉球ガラス、県産木の彫刻、貝細工、金属細工といった豊富なパーツを組み合わせて、自分だけのアクセサリーを手に入れましょう。浜田さんは、伝統的なモチーフの由来にも詳しいので、アクセサリーに込めたい意味や、使用シーンなども相談してみましょう。より納得して身に着けられるものができるはず。
準備している素材や商品の数は膨大で、店頭に出ているのは氷山の一角のようです。浜田さんが「売れなさそうだけど作った(笑)」と言うユニークなものもちらほら。来店する際は事前にお店のホームページや、インスタグラムをチェック。お目当ての商品を見つけておくのもおすすめです。
雑貨屋HAMAKICHI
うるま市与那城平安座413-4
TEL 090-2851-0433
営業日 金・土・日・月曜
営業時間 12~18時
https://www.instagram.com/z_hamakichi/
※オーダーメードの制作は完全予約制ですが、店主が店内にいる場合は、予約なしで見学など可能です。
(2023年7月13日 週刊レキオ掲載)