2・3トンの巨体を揺らし、ステージに現れた。背中には2人の女性団員が乗っており、にこやかに手を振っている。優しげな瞳が印象的なアジアゾウのワッサナーは、ラオス出身の雌で、14歳だ。ショーの開始早々、前足を伸ばして身をかがめ、客席にごあいさつ。愛嬌(あいきょう)のある姿に、観客から盛大な拍手を浴びる。
これまで多くのゾウを見てきたというタイ人の調教師ジョーさん(42)は「甘え上手で賢い子」と評す。好物はサトウキビやバナナ、リンゴ。ジョーさんがポケットに果物をしのばせていると、鼻をすり寄せてくるという。
ショーになると懸命に芸に励む。小さな台に2本の前足をのせ、逆立ちを披露した。体が大きなゾウには難易度が高いといわれる二足歩行も、楽々とこなす。後ろ足で立ち上がり、1歩、2歩とゆっくりと進む。
長い鼻でリボンをつかんで回すなど、繊細な技を見せる一方、得意技は、やはり力業。最後は女性団員を鼻で抱き上げ、誇らしげにステージを後にした。
木下大サーカス沖縄公演
琉球新報社は、新本社ビル落成記念プレ事業として15日から来年2月26日まで、豊見城市の豊崎タウン特設会場で「木下大サーカス沖縄公演」を開く。夢あふれるステージの見どころを紹介する。
公演情報はこちら → 迫力満点! スーパーミラクルイリュージョン★木下大サーカス沖縄公演
Information
●2017年12月15日(金)~2018年2月26日(月)
豊見城市豊崎タウン特設会場
●休演
毎週木曜日、12月31日、1月10日、2月14日
※ただし1月4日(木)は開演
●当日券
一般自由席
おとな2,900円 こども(3歳以上中学生まで)1,900円
●問い合わせ
琉球新報社 営業局098(865)5200
(平日午前10時~午後5時)
(2017年12月13日 琉球新報掲載)