<南風>音楽イベントへの誘い


社会
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 国際通りで23日、3973人による空手の一斉演武があり、ギネス新記録として認定された、とのニュースがありました。空手発祥の地・沖縄での快挙に感動と誇りを覚えました。

 それだけではありません。先週から来週にかけてイベントが目白押しです。終了した「第5回世界若者ウチナーンチュ大会」「空手の日記念演武」に加え、「第6回世界のウチナーンチュ大会」「首里城祭」「うまんちゅ三線大演奏会」など、さまざまです。どれも海外からのお客さん(主に県系人)を迎えてのイベントです。

 「世界のウチナーンチュ大会」は5年ごとの開催で6回目を迎えます。ウチナーンチュと県系人との交流イベントはすぐ心一つになり、盛り上がるでしょう。

 一方、首里城祭は歴史絵巻の再現イベントで、その中でも特に「冊封使行列」と「冊封儀式」は中国からの使者、冊封使一行を首里城に招き入れた冊封儀式の一部を、1800年に実施された祭の歴史資料を基本に再現するものです。

 儀式中で使われる音楽は琉球古典音楽と、御座楽(うざがく)復元研究会の復元した曲を安冨祖流絃声会、御座楽復元演奏研究会が演奏します。その音楽は儀式の進行にとって重要な役割を果たします。歴史や古い音楽に興味のある方はぜひ一度、見学してはどうでしょうか。

 洋楽のイベントもいろいろあります。

 オーケストラ関係では、県内で最も古いオーケストラの沖縄交響楽団の創立60周年記念演奏会が今月末にあります。来月以降、主催はそれぞれ変わりますが、ベートーヴェンの交響曲第9番、いわゆる「第9」のコンサートが4カ所で催されます。年末恒例の「メサイア」演奏会も待ち受けています。

 お好きな演奏会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(川崎達、沖縄弦楽指導者協会会長)