米兵による女性暴行事件を受け、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官(第3海兵遠征軍司令官)、ジョエル・エレンライク在沖米総領事が16日午後、県庁で翁長雄志知事と面談した。翁長知事は「県民に過去の不幸な事件を想起させる悪質なものであり、激しい怒りを禁じ得ず、強く抗議する」と述べ、再発防止や隊員教育の徹底などを求めた。ニコルソン氏は「おわびと遺憾の意を伝える機会をもらい、感謝する」と述べた上で、「事件はわれわれにとっても恥だ。知事、県民の怒り以上に、私も怒りを感じている」と謝罪した。
ニコルソン氏は面談で「沖縄にいる米軍人、家族、軍属の合計5万人を代表してここに来た。われわれは県民の隣人、友人、コミュニティーの一部だ。私たちは県民とさまざまな交流を行い、地域社会で活動している」などと強調した。
翁長知事は「戦後70年間、同じような事件、事故があり、何十回、何百回と抗議してきたが、一向に良くならない。良き隣人という言葉も実行された試しがない」と批判した。その上で「問題の根本は戦後70年で、日本のたった0・6%の面積に73・8%の米軍専用施設がずっと置かれていることだ」と述べ、基地負担の抜本的な軽減を求めた。
英文へ→Onaga requests countermeasures to sexual assault allegedly by US military personnel upon receiving apology