中南部で相次いだ感染 今後の懸念は医療機関の受け入れ体制


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 13日時点で感染が確認されている沖縄県関係者の内訳は那覇市の29人を筆頭に、中部保健所管内で12人、南部保健所管内は7人。12日に名護市、13日に石垣市で確認されるまでは、本島中南部地域での感染確認が相次いだ。

 本島中南部では陽性患者が感染症指定医療機関の病床(ベッド)数を大きく上回り、協力医療機関などに範囲を広げて患者の受け入れを進めている状況だ。県は民間の宿泊施設に軽症者を移し、重症者を医療機関で治療できるよう準備を進めている。

 一方で、新たな患者が発生した本島北部、八重山地域は、医療体制がさらに制限される。石垣島、宮古島の感染症指定の病床は3床ずつしかない。

 今後も感染者が増加すれば、他の疾患を持つ患者の治療に影響が広がることが懸念されている。

 他に米軍嘉手納基地で、空軍兵2人とその家族1人の感染が確認されている。