【速報】YKK APが金秀アルミの全株式取得　従業員の雇用・事業は継続　沖縄

　YKK AP（東京）は13日、金秀建設（那覇市）の100％子会社でアルミサッシメーカーの金秀アルミ工業（西原町）の全株式を10日付で取得したと発表した。YKK APはアジア地域での生産拠点の強化、沖縄県内での供給力向上を目指す。金秀アルミ工業の全従業員の雇用と事業活動は継続する。

　金秀ホールディングス（那覇市）の13日の発表によると、金秀アルミ工業は1971年設立。今年3月末時点で資本金1億円、従業員数は114人（契約社員・パート含む）、売上高は24億円で、沖縄県内唯一のアルミ押し出し、サッシ組み立ての一貫生産・販売を展開している。

　金秀ホールディングスは今回の株式譲渡について、「アジア地域への玄関口として地理的優位性を持つ沖縄で、製造業として特に工業製品製造能力を海外展開していくことが経営戦略上の課題になっていたところ、YKK APと相互にシナジー効果を期待できるとして、株式譲渡の合意に至った」と説明している。YKK APも「金秀アルミ工業の有資格者の技術とYKK APが培ったノウハウを共有する事で、技術力の向上と業務の効率化を図る」としている。

（新垣若菜）