火災の嘉手納基地の建物は化学物質を保管 泡消火剤は不使用


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黒煙を上げる火災現場=22日午前10時29分、米軍嘉手納基地(ジャン松元撮影)

 22日に米空軍嘉手納基地内で発生した火災で、沖縄防衛局は23日、火元の建物は化学物質を保管するための予備的な施設だったと発表した。主に次亜塩素酸カルシウム(カルシウムハイポフロライト)が保管されていたという。次亜塩素酸カルシウムはプールの消毒などで使用される物質。

 火災で塩素ガスが発生する可能性があったことから、米軍は規制を大きく敷いたという。消火活動には真水を使用した。有機フッ素化合物の一種PFOSを含む泡消火剤は使っていない。消火用の水は雨水管に流れ、基地外への流出などは確認されていない。

 米軍環境部門が異常な値などが出ないよう監視している。煙や塩素ガスを吸って軽傷を負った45人はすべて米軍関係者で日本人従業員は含まれていなかった。