辺野古の設計変更申請を県が公開 防衛局提出、市民ら閲覧始める


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申請書類を確認する「沖縄環境ネットワーク」のメンバーたち=8日午前、県庁

 沖縄県は8日、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が提出した工事の設計変更承認申請書の内容を公開する「告示・縦覧」を始めた。

 告示・縦覧は公有水面埋立法で定められた手続きで、工事によって影響を受ける人は誰でも県に意見を申し立てることができる。申請書類が閲覧できるのは28日までの3週間。

 申請書の公開が始まった8日午前には、識者や市民らでつくる団体「沖縄環境ネットワーク」の世話人らが県庁を訪れ、閲覧した。今後は申請内容を読み込み、11日に団体として県に意見書を提出するという。

 世話人の一人で、沖縄大名誉教授の桜井国俊氏は閲覧後、記者団の取材に応じ「これまでの環境監視等委員会や技術検討会での防衛局の説明で、納得できない点について確認していきたい」と話した。

 申請書は県海岸防災課のホームページで閲覧できる。URLはhttps://www.pref.okinawa.jp/site/doboku/kaibo/kanri/event/6jyuran.html。【琉球新報電子版】