ジュゴンの死を悼む 市民有志が辺野古で追悼会


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米軍キャンプ・シュワブに隣接する浜でジュゴンの死を悼む人=24日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】昨年3月に今帰仁村の防波堤でジュゴン「個体B」が死んでいるのが見つかったことを受け、市民有志の実行委員会は24日、「一周忌ジュゴン追悼の会」を名護市辺野古の浜で開いた=写真。

 浜に隣接する米軍キャンプ・シュワブでは、新基地建設工事が続いている。この日も辺野古崎沿岸埋め立て区域では大型車が土砂を投入する様子が確認された。ジュゴンの死を巡って沖縄防衛局は昨年6月、辺野古新基地建設工事が環境に与える影響を検討する「環境監視等委員会」で、作業船による影響はないとの分析を報告していた。

 24日は追悼台が浜に設けられ、訪れた人たちが手を合わせていた。追悼台は31日も設置する予定だという。実行委員会の志茂守信さんは「個体B」がかつて大浦湾周辺で確認されていたことに触れ「辺野古の海から追われ、今帰仁の環境に適応できず死んでしまったのではないか。基地建設を止めていきたい」と話した。