【独自】中華航空が沖縄線再開へ 来年、1日4往復計画


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
魏麟孫支店長

 台湾の中華航空が、2022年の夏ダイヤ(3月27日~10月29日)にも沖縄と結ぶ台湾路線を1日4往復(週28往復)計画していることが18日までに分かった。これまで最大だった週24往復を上回る。台湾大手旅行会社との意見交換で最も早く再開をしてほしい海外路線で「沖縄と北海道」の回答が多く、新型コロナウイルスの影響で休止している那覇空港の国際線が再開された際の需要増が見込まれるという。

 中華航空沖縄支店の魏(ウェイ)麟(リン)孫(スン)支店長が琉球新報の取材に答えた。魏支店長は新型コロナ感染拡大に伴って20年8月に一時帰国していたが、今月から1年3月ぶりに沖縄での業務に戻っており、路線再開を見据えて準備を進めている。

 那覇空港発着の国際直行便は20年4月から全て運休している。一方で、世界的なワクチン接種の広がりや沖縄での感染者数の沈静化などが見られる中、魏支店長は「来年は那覇空港でも国際線が再開する可能性を見据え、これまで最大の1日4往復の運航計画を立てている」と述べた。

 路線別の内訳は那覇―台北(桃園空港)が1日2往復、那覇―台中が1日1往復、那覇―高雄が1日1往復。

 しかし、那覇空港の国際線検疫体制や日本、台湾双方の入国に際しての隔離期間など、早期の路線再開にはハードルも多いと見ている。魏支店長は「貿易や旅行関係者らは国際線の再開に相当期待している。検疫体制などが早く整えば、路線再開の時期も近づいてくるだろう」と期待した。 (呉俐君)