「空手」の発祥地・沖縄の発信力を高めるため、「空手の日」の25日、那覇市ぶんかテンブス館前広場や国際通りで「空手の日記念演武祭」(主催・沖縄伝統空手道振興会、県、県議会)が開かれた。
第1部は、ぶんかテンブス館前広場のステージで各流派や古武道の空手家が熟練の技を演武し、第2部では初めて国際通りで2千人超が一斉に基本形「普及形I」を披露した。2020年東京五輪の追加種目に提案されることが決定してからは初めての開催。
「普及形I」の演武後、国際通りを四つの区域に分けて各団体がそれぞれ形やトンファー、ヌンチャクなどの演武を披露し、沿道の空手ファンや観光客らを魅了した。第1部で主催者の沖縄伝統空手道振興会の喜友名朝孝理事長は「空手の日を県内外に周知して空手の発祥地を世界にPRし、ユネスコの無形文化遺産登録を目指す」とあいさつした。
「空手の日」は1936年10月25日に琉球新報社主催で開かれた空手家の大家による座談会で名称が「空手」に統一されたことに由来し、県議会が05年、「空手の日」宣言を決議した。全日本空手道連盟の栗原茂夫副会長は「沖縄は空手に対する思いが強い。東京五輪の競技になればますます発展していける」と期待を込めた。
形を披露した垣花寛太ちゃん(6)=東風平幼稚園=は上地流の那覇南修武館で習い始めて3カ月になり、「黒帯になるため頑張る」と意気込んだ。いとこの演武を見に来た劉衛流龍鳳会の野原凛音さん(8)=豊崎小3年=は「切れがあって格好良かった」と感想を語った。
英文へ→Karate Day: Over 2,000 people including children perform in Naha