島尻沖縄相、辺野古「危険除去に一番早い」　新基地推進を強調

　【東京】島尻安伊子沖縄担当相が２８日午前、就任後初めて各社とのインタビューに応じた。米軍普天間飛行場の移設先として、政府が名護市辺野古で進める基地建設について「普天間の危険除去には一番早い」と述べ、閣僚として辺野古新基地建設を進める考えを示した。２７日の閣議で閣僚の一員として、翁長雄志知事による埋め立て承認取り消しに対する代執行手続きに入ることを了解したが、「もっぱら私は沖縄振興担当大臣として職務を全うする。この問題は注視していきたい」と述べるにとどめた。

　政府は基地建設を進めるため、予定地に隣接する久辺３区に振興費の直接交付を決めるなど基地問題と振興を絡める動きをしているが、島尻氏は「印象としてはそう見えるかもしれないが、基地と振興はリンクしていない」と否定した。
　カジノについては「私はＩＲ（カジノを中心とする統合型リゾート施設）には賛成。ＭＩＣＥの進捗（しんちょく）を見ながら今後の動きを考えたい」とした。
　沖縄振興の具体策として「子どもの貧困や教育にしっかり光を当てたい。強い経済には人材が必要で、教育もしっかりやりたい」と述べた。