全会一致で地位協定見直し要求 町村議長全国大会で初決議


この記事を書いた人 金城 美智子

 【東京】全国928町村議会の議長が一堂に会した「第59回町村議会議長全国大会」が11日、渋谷区のNHKホールで開かれ、日米地位協定の見直しを求める特別決議が全会一致で採択された。同大会で地位協定の見直しを求める決議が採択されるのは初めて。

 決議は九州8県の町村議長会でつくる九州ブロック会議から提案された。決議は「全国の米軍専用施設の約74%を占める沖縄県においては米軍基地から派生する事件・事故や航空機騒音、環境問題、米軍人・軍属等による犯罪が戦後70年を経た今日においても後を絶たず、地域住民の生活に多大な影響を及ぼしている」と指摘した。
 その上で、1960年の締結以来一度も改正されていないことに触れつつ「運用改善や環境補足協定の締結がなされてはいるものの、米軍基地から派生するさまざまな事件・事故等から国民の生命・財産と人権を守るためにはまだ不十分」として抜本的な見直しを求めた。【琉球新報電子版】
英文へ→National Association of Chairmen of Town and Village Assemblies calls for revision of SOFA