沖縄科学技術大学院大学(OIST)のジョナサン・ドーファン学長がアメリカ物理学会から2016年パノフスキー賞を贈られた。同賞は素粒子物理学分野の実験物理学で功績のあった人をたたえる。デービッド・ヒトリン氏、スティーブ・オルセン氏、高崎史彦氏との共同受賞。
ドーファン学長らは米国スタンフォード線形加速器センター(現SLAC国立加速器研究所)と日本の高エネルギー加速器研究機構(KEK)で1999年~2010年に二つの実験を行い、誕生直後の宇宙の状態を調べた。これらの実験結果が裏付けとなり、小林誠・益川敏英両氏は「小林・益川理論」を打ち立て、08年のノーベル物理学賞受賞につながったという。
ドーファン学長は「このような素晴らしいプロジェクトに貢献できたことを大変うれしく思う」とコメントを寄せた。
英文へ→OIST president wins physics prize