【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で25日、移設に反対する市民ら約700人(主催者発表)が米軍キャンプ・シュワブの旧ゲート前に結集した。通常、午前7時ごろには機動隊による市民排除の後、工事関係車両が基地内に入るが、午前10時現在まで搬入などはない。先週水曜日の大行動の日も搬入を止めたことから、市民らは結集の成果と受け止め、喜んだ。
大浦湾海上は波が高いため、作業は確認されていない。
同日は、米国で新基地計画の見直しを要請してきた沖縄「建白書」を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議の訪米団がゲート前を訪れた。団長の呉屋守将金秀グループ会長は「(反対運動の)現場のうねりはワシントンまで届いている」と成果を報告した。
旧ゲート前では午前8時を過ぎても工事車両が来ないため、現場でマイクを握る平和運動センターの山城博治議長は「大衆運動が定着してきた。やったぞ―」と大声で叫び、帽子を空になげた。市民らも立ち上がって互いに腕を組み、歌を歌って喜んだ。【琉球新報電子版】