辺野古移設中止訴え グリーンピース 防衛省で要請行動


この記事を書いた人 金城 美智子
防衛省正門前で辺野古移設の中止を訴えるグリーピース・ジャパンのスタッフ、支援者ら=25日午後9時半ごろ、防衛省前

 【東京】国際環境NGO「グリーンピース・ジャパン」は25日、米軍普天間飛行場の移設先である辺野古・大浦湾での環境保護や移設工事の中止を求め防衛省で要請行動を展開した。安倍晋三首相宛てに、海外から集めた2万8759筆の署名を提出した。
 グリーンピース・ジャパンのスタッフや支援者らは防衛省前で「SAVE THE DUGONGS(ジュゴンを守ろう)」「辺野古 大浦湾を海洋保護区に」などのプラカードを掲げ、辺野古移設反対への意思を示した。

 要請で、スタッフらは、環境監視等委員会の委員に対し、移設関連事業を請け負っていた会社が寄付金を渡していた問題について国側の対応や検証結果などを質問した。環境保護について環境省との連携もただした。
 対応した同省担当者は寄付金問題について「通常の産学連携活動の一環だ」と述べ、環境監視等委員会や環境影響評価の正当性を主張。一方、環境省との連絡について「ジュゴンの話でやりとりすることはある」などと述べたが、その他の絶滅危惧種や希少生物についてについては明確に回答しなかった。
 要請後、プログラム・ディレクターのタマラ・スタークさんは「サンゴが健康な状況である大浦湾で、ジュゴン以外の他の種についても認識を問いたい」と語った。
 海洋生態系担当の小松原和恵さんは防衛省に対し「環境省とのやりとりも適切ではなく、環境アセスメントについても(正当性が)疑わしい」などと指摘した。【琉球新報電子版】
英文へ→Greenpeace requests halt to Henoko relocation project at the Ministry of Defense