加藤、古謝さん歌でエール 辺野古ゲート前


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歌う加藤登紀子さん(中央)と古謝美佐子さん(右)、沖縄平和運動センターの山城博治議長=29日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らが抗議を続けている米軍キャンプ・シュワブゲート前のテントに29日午後、歌手の加藤登紀子さんと古謝美佐子さんが訪れた。2人は座り込みをする市民たちを激励しようと、「童神」などを伸びやかに歌った。約100人の市民も2人の歌声に合わせて歌い踊り、テントは音楽と笑顔に包まれた。

 加藤さんは28日に沖縄市で開催されたコンサートのため来県。「戦後の厳しい時代をくぐり抜けた沖縄には民を守ってきた歌がある。共に心を一つにして歌おう。戦争につながる基地はどこの場所にも造らせてはいけない」と力強く語った。
 その後もテントには歌手の海勢頭豊さんやセネガルのヒップホップ集団「クルギ」が次々に訪れた。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「きょうは辺野古のテントがコンサート会場になったぞ」と喜んだ。
 この日、海上では大型クレーン船の動きは見られなかったが、少なくともスパット台船2基で何らかの作業をする作業員の姿が確認された。