第1回口頭弁論直前の2日午後1時すぎ、那覇市の福岡高裁那覇支部向かいの城岳公園で翁長雄志知事を支援する集会が開かれ、千人近い市民らが集まった。登壇者は「訴えられるべきは国だ」「民意の正しさを裁判で示そう」と声を上げた。
裁判所に向かう翁長雄志知事も駆け付け、時折落ちる雨をはね返すような熱気に包まれた。
公園には正午すぎから傍聴券の抽選を終えた市民や国会議員、県議らが次々と集まった。午後1時半に翁長知事が訪れると、拍手と指笛が乱れ飛び「オナガ」コールが湧き起こった。
笑顔で登壇した翁長知事は「いよいよ正念場だ。県民の思いを背に、一生懸命主張したい」と述べ、「頑張れ」と声が飛んだ。
「民主主義を守れ」と書いた自作のプラカードを手に訪れた岡村俊夫さん(65)=南風原町=は「沖縄戦で10万人以上が殺され、現在は辺野古で(ごぼう抜きされ)県民が物のように扱われている。税金は基地建設ではなく人材育成に使うべきだ」と語った。
那覇市の男性(67)は「知事のあいさつを聞き、県民で支えていかねばならないとあらためて思った」と話した。