抗議の81歳男性救急搬送 辺野古ボーリング調査を強行


この記事を書いた人 金城 美智子
座り込む市民を排除する機動隊員と、指さし糾弾する沖縄平和運動センターの山城博治議長=8日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設をめぐって8日午前、早朝から米軍キャンプ・シュワブのゲート前では市民ら約200人が集まり、座り込みなどで建設反対を訴えた。市民らは機動隊に排除され、建設作業員を乗せたとみられる車両25台、資材や重機を乗せた大型車両10台がゲート内に入った。抗議行動のさなか、81歳男性が体調不良を訴え救急搬送された。

新たな浮具(フロート)設置に抗議する市民ら=8日午前9時半すぎ、名護市の大浦湾

  一方、キャンプ・シュワブ沖の大浦湾海上では午前9時20分すぎ、臨時制限区域を示す形で設置されている浮具(フロート)の内側から100?以上につなげたフロートと油防止膜(オイルフェンス)を沖縄防衛局の作業船が引っ張り、既存のフロートの一部を二、三重につなげる作業を行った。
 作業に対し、市民船3隻、カヌー隊13艇が「法令違反の工事だ」「すぐに作業をやめろ」などと抗議行動を展開している。スパット台船2基のうち長島側にある1基の掘削棒が下がっており、ボーリング調査を継続しているとみられる。シュワブのビーチではクレーン車を使いオイルフェンスを浜に並べる作業が行われている。
【琉球新報電子版】