美ら海 ホオジロザメ死ぬ 飼育から3日、原因調査中


この記事を書いた人 金城 美智子
5日に水族館に運び込まれ、水槽の中を遊泳するホオジロザメ=6日、本部町の沖縄美ら海水族館内「危険ザメの海」

 【本部】成体では世界初の飼育・展示例となっていた沖縄美ら海水族館(本部町)の雄のホオジロザメ(体長約3・5メートル)が8日午前に死んだ。4日に読谷村漁協の定置網で捕獲され、5日に同水族館に運び込まれていた。飼育日数は3日間だった。

 同水族館によると、7日まで水槽の中を安定した様子で遊泳していたが、8日早朝に状態が急変して遊泳困難となり、水槽の底へ着底した。予備水槽施設に移動させ、飼育員と獣医師らが処置したが、9時32分に死んだ。原因は調査中という。
 ホオジロザメは常時動き続けなければ生存できず、輸送や飼育が非常に難しいとされている。
 水族館の広報担当者は「非常に残念だ。ホオジロザメを目当てに来館している客も多かった。今後解剖されるだろうが、これからの飼育に生かせるデータを集めることができればいい」と話した。
【琉球新報電子版】
英文へ→“Jaws” in Okinawa Churaumi Aquarium dies after three days in captivity