こだわりのコーヒー提供 県内唯一のアドバンスドマイスター仲座さん


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
店頭でコーヒー豆を丁寧に焙煎する仲座清也さん=2015年12月21日、豊見城市豊崎の珈琲専門店「ピュアキャッスル珈琲」

 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)による「アドバンスド・コーヒーマイスター」の資格を県内で唯一持つのが、豊見城豊崎にある珈琲(コーヒー)専門店ピュアキャッスル珈琲を経営する仲座清也さん(40)だ。

 SCAJ公認の二つの資格のうち、コーヒーに対する基本技術を習得すると取れるのが「コーヒーマイスター」。その上の資格が「アドバンスド・コーヒーマイスター」で、コーヒーの生産過程や歴史などを熟知しなければ取得できない。いずれの資格も養成講座を修了した上で、認定試験を受ける。「コーヒーマイスター」は全国で3766人、「アドバンスド・コーヒーマイスター」認定者数は全国で173人で、九州・沖縄では6人しかいない。
 仲座さんは「個人のこだわりでコーヒーを作っている店も多いが、資格を持つことで提供するコーヒーの質が保証される」と意義を語る。
 9月から10月にかけて東京都で行われたコーヒー豆の焙煎(ばいせん)の技術を競う日本の大会「ローストマスターズチームチャレンジ2015」(ローストマスターズ委員会主催)では九州チームの一員として参加し、優勝した。焙煎の腕も評価されている。
 大学生の時から自身の店を構えることが夢だった。32歳の時にそれまで勤めていた警備会社を辞め、コーヒーを取り扱う企業に契約社員として入社。2年後には店長になり、2013年に独立した。
 仲座さんは世界各地から取り寄せたさまざまな種類のコーヒーを提供する。価格設定は県内でも高い方だというが、思いがある。「コーヒー豆を作る人、運ぶ人、焙煎する人、コーヒーを入れる人。できるまでに多くの人が関わってできている。だからこそ、こだわりを持って丁寧に焙煎し、おいしいコーヒーを作っている」と胸を張った。問い合わせは同店(電話)098(927)1616。(友寄開)