社会

比謝川に化学物質 浄水場水源、嘉手納基地から流入か

 米空軍嘉手納基地を通る大工廻(だくじゃく)川(沖縄市)や同基地周辺の比謝川(嘉手納町など)などから、法律で使用が原則禁じられている化学物質が検出されていたことが18日、分かった。比謝川などを水源として那覇市など県内7市町村に給水している県企業局は嘉手納基地から化学物質が流入した可能性が高いとして、今後、嘉手納基地に対し、同化学物質の使用の有無などを確認する。同日、平良敏昭企業局長が県庁で会見を開き、発表した。

 検出した化学物質は航空機燃料や洗浄剤などに使われる有機フッ素化合物、PFOS(ピーフォス)。動物実験で反復投与による死亡が確認され、国内では2010年以降、輸入や使用が原則禁止されている。
 国内の自然環境下の水からPFOSは1リットル当たり0・07~24ナノグラムが検出されているのに対し、県企業局が14年2月から15年11月まで北谷浄水場の水源を毎月1回調査したところ、基地排水が流れる大工廻川で183~1320ナノグラム、比謝川の水をくみ上げる比謝川ポンプ場で41~543ナノグラムの値が検出されたという。
 比謝川などを水源とし、県内7市町村に給水する北谷浄水場の浄水は15~80ナノグラムで、米国の暫定健康勧告値200ナノグラムとドイツの健康関連指針値300ナノグラムを下回っている。国内の基準値などは定められていないという。平良局長は「直ちに健康上の問題は生じないと考えるが、対応を取る必要がある。発生源は嘉手納基地の可能性が高く、実態が明らかになれば使用の中止を申し入れる」と述べた。
英文へ→Chemicals detected in Kadena Air Base water




琉球新報