嘉手納町と沖縄市、北谷町でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協、会長・野国昌春北谷町長)は12日午後、那覇市の外務省沖縄事務所に水上正史沖縄担当大使を訪ね、米軍の外来機の嘉手納基地への暫定配備を全て中止することなどを要請した。
嘉手納基地には昨年から米国の州空軍が飛来して訓練することが常態化しているのに加え、1月からは米アラスカ州からF22ステルス戦闘機、F16戦闘機が合計約25機暫定配備され、騒音が激化していることを受けた要請。
野国会長は「とてつもないうるささだ。(嘉手納常駐機の)F15の訓練をグアムや自衛隊基地に移転するとして地元の負担軽減をうたっていたのに、逆行する動きだ」と批判した。
水上大使は「日本の安全を守る必要最小限の活動は理解するが、それを超える必要があるのか、地元やわれわれに説明してほしいと米側に伝えたい」と応じた。その上で「今度お会いする時は改善されたと良い言葉を聞けるよう努力したい」と述べたが、外来機の飛来中止を米側に求めるかは言及しなかった。
三連協は12日、嘉手納基地を拠点とする米第18航空団、沖縄防衛局にも同様の要請をする。
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