社会

新基地阻止心一つ 「声上げ続ける」 国会前、有志座り込み12年

手作りの横断幕を掲げて辺野古新基地建設に抗議する参加者ら=参院議員会館前

 【東京】政府に米軍普天間飛行場の辺野古移設の断念を求める「2・21首都圏アクション国会大包囲」が21日、国会議事堂周辺で開かれる。辺野古移設反対の国会包囲行動は4回目だが、国会の前で息の長い抗議行動を続けている人々がいる。2004年に辺野古の浜で始まった座り込みと連動し、参院議員会館前で行っている座り込みだ。特定の団体による参加呼び掛けはなく、県出身者や高齢の女性を中心とした有志10人前後が毎回集まる。参加者は「勝つまで諦めない」「国会前で声を上げ続けないといけない」と前向きに語っている。

 国会前で座り込みが始まったのは辺野古の浜で04年4月19日に座り込みが始まってから105日後。ことし2月18日には辺野古座り込み「4323日」、国会前座り込み「4218日」と書かれた紙が共に掲げられている。
 当初から参加している北村千賀さん(72)=神奈川県=は辺野古の海で阻止行動をする知人とのつながりで足を運ぶようになった。「政府の大きな力に小さなカヌーで立ち向かっている。ここでノーと言い続けたい」と力を込める。同じく12年通う石川公子さん(80)=千葉県=は長く続けられる理由について「明るく、楽しく、元気よく。勝つまでやめない」と笑顔を見せた。
 国会前の座り込みは当初毎日行われていたが、現在は毎週2回。規模は大きくなく、横断幕やビラなども参加者の手作りだが、地道な活動は新たに加わる人も引き付ける。
 南城市出身の当山研二さん(64)=東京都=は座り込みを偶然見つけ、昨年4月から参加する。当山さんの兄は辺野古で「テント村村長」の愛称で親しまれ、10年に亡くなった当山栄さんだ。「みな兄のことを知っていた。協力したい」と語る当山さんは得意の歌で「沖縄を返せ」「座り込めここへ」などを披露し、力を与えている。糸満市出身の柴永綾子さん(76)=東京都=も昨年7月から当山さんの紹介で参加している。
 「辺野古に基地はいらない」「命どぅ宝」。参加者はこう書かれた手作りの横断幕を手に道行く人や車に辺野古新基地建設反対を訴え続けた。(仲村良太)



琉球新報