「人魚に会える日。」公開 仲村颯悟監督、新基地テーマに


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新作映画「人魚に会える日。」への思いを語る仲村颯悟監督(後列中央)=21日、那覇市の桜坂劇場

 映画「やぎの冒険」の監督、仲村颯悟(りゅうご)さん(20)の新作で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設をテーマにした自主制作映画「人魚に会える日。」が21日、那覇市の桜坂劇場で封切りされた。上映期間は未定。

 舞台あいさつで仲村監督は「立場や思いがいろいろな人が登場する。作品を通して何を伝えたかったのか、鑑賞後に回想してほしい」と話した。
 物語の舞台は普天間飛行場の移設予定地とされている架空の地「辺野座」。ジュゴンに熱を入れ過ぎて不登校となってしまった同級生を心配する高校生や担任は、雑誌記者らとジュゴンを辺野座で探す。辺野座に住む区民ら、それぞれの心に生まれた葛藤を描く。
 女子高生2人組「WB」の儀間果南さん、山城智二さん、Coccoさんらが出演している。3月に東京、大阪などでの上映も予定されている。