「学習環境に影響」 沖縄エアコン補助廃止、教育関係者ら困惑


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 在沖米軍基地周辺の学校で実施されている防音事業の空調(エアコン)維持費補助が16年度以降の実施設計分から一部で廃止される問題で学校関係者の間で波紋が広がっている。各教委などからは「補助がなくなれば財政的に困る」(中城村教委)など戸惑いの声が上がる。

 県立学校(高校・特別支援校など)16校も将来的な廃止対象となる見通しだ。県高校校長協会の與座博好会長(那覇国際高校長)は「今回の措置が授業に影響するのであれば好ましくない。影響を見極めながら校長会としての対応を考えたい」と話した。
 「今後の学校設置計画を立てるためにも、事前に通知してほしかった」。浦添市教委は沖縄防衛局の対応に疑問を呈した。那覇市教委は「(廃止されれば)子どもたちの学習環境に影響が出る恐れがある。関係機関と連絡を取り見直しを求めたい」と述べ、補助の継続を求めていく考えを示した。