【糸満・南城】旧暦5月4日のユッカヌヒーに当たる8日、航海安全と大漁を祈願する糸満ハーレーが糸満市の糸満漁港中地区で開幕した。同市名城や南城市の奥武島でも早朝からハーリーが行われ、青空の下、熱戦が繰り広げられた。
糸満ハーレーの幕開けは古い集落「西村」「中村」「新島」のハーレーシンカ(こぎ手)による御願バーレー。力強いエーク(櫂)さばきで西村が勝利した。午後3時から2キロの長距離を競うアガイスーブが催される。
同市の名城ハーリーは後ンティー、中ンティー、前ンティーの3集落が競い、後ンティーが勝利。1番エークの伊敷一樹さん(34)が陸に下げられたとっくりを手にした。
南城市玉城の奥武島でハーリー行事の奥武島海神祭が開かれた。7番勝負の本バーリーでは、こぎ手が橋から飛び降りる「流れ船」や、こぎ手が海に落ちて船を転覆させる「クンケーラーシー」など多彩なレースがあり、観客は手に汗を握って声援を送った。本バーリーは4勝2敗1引き分けで東が勝利した。
【琉球新報電子板】