米国の退役米軍人でつくる「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」琉球沖縄支部のダグラス・ラミス代表とダニエル・ブローディーさん、ハワイ支部のアン・ライトさんらが9日、那覇市の県庁で会見を開き、米軍属女性遺棄事件に対する声明を発表した。ラミス代表は「(容疑者と)同じ退役軍人として恥ずかしくて悔しい」と話し、被害者の女性や遺族に向けて哀悼の意を示した。
元海兵隊員で政治学者のラミス代表は「米当局が再発防止に努めるということは沖縄から撤退せず、これまでの対策から何も変わらないことを意味している」と指摘し「犯罪が繰り返される」と話した。「軍隊は良き隣人と同時に効果的な殺人者となるよう教育を受けている」として、軍人教育と綱紀粛正は「矛盾している」と指摘した。
ライトさんは「沖縄に70年以上基地があるということは暴力が居残るということ。(米兵による)暴力をなくすには基地をなくすこと以外にない」と基地撤去などを求め、19日の県民大会への参加を呼び掛けた。【琉球新報電子版】