北中城、逃げ切る 夏の甲子園県大会第2日


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 第98回全国高校野球選手権沖縄大会第2日は19日、コザしんきんスタジアムなどで1回戦6試合を行った。北中城は具志川に4―3で競り勝った。興南は5―3で首里に逆転勝ちした。豊見城南は7―3で本部に打ち勝った。嘉手納は7―0で具志川商に、美来工科は9―1で南風原に、前原は10―0で辺土名にコールド勝ちした。大会第3日は23日に行われる。

変化球を低めに集めて試合をつくった北中城のエース神田龍志=19日、コザしんきんスタジアム(平安太一撮影)

◆北中城/終盤の反撃しのぐ
 終盤の苦しい時間帯を北中城ナインが耐え抜いた。二回までに4―0とリードを奪ったが、七回に2点を返された。九回は1点差に迫られて、さらに2死二塁と同点のピンチを迎えていた。それでも最後は3番手で登板した平田晃陽が投ゴロに仕留め、具志川の猛追を断ち切った。
 初回は伊佐海の適時打などで2点を先制し、二回は中地丈一郎の左越え二塁打で2点を追加した。「みんなの期待に応えるバッティングをした」と中地は胸を張る。
 先発したエース神田龍志は低めを突く変化球で凡打の山を築かせ、六回までわずか3安打と力投した。神田は「打線の援護があったから気持ちよく投げられた」と仲間に感謝した。
 試練が訪れたのは七回だった。神田が2安打を許すなど具志川の追い上げを受けた。大城浩二監督は「秋季大会も春季大会も後半に崩れていた」と嫌なイメージがあったが、ナインは成長した姿を見せた。マウンドを引き継いだ平田ら投手陣が踏ん張り、要所を締める守備でピンチを切り抜けた。
 大城監督は「走り込みなど苦しい練習で体力や精神面が鍛えられた」とナインの活躍を喜んだ。
 神田は「きつい練習を耐えてきたおかげ。次も最後まで気持ちを切らさない」と粘り強く戦うことを誓った。
(平安太一)

<きのうの結果>
▽1回戦
【しんきん】
北中城 4―3 具志川
嘉手納 7―0 具志川商
(八回コールド)
興南 5―3 首里
【北谷】
美来工科 9―1 南風原
  (七回コールド)
豊見城南 7―3 本部
前原 10―0 辺土名
  (五回コールド)

<23日の試合>
▽1回戦
【セルスタ】9時
那覇西―沖縄工
豊見城―首里東
【しんきん】9時
球陽―宜野湾
コザ―北部農林
【北谷】9時
陽明―開邦
名護―向陽