自転車の旅 観光資源に 名護市長ら羽地内海で検証


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
屋我地支所から古宇利島に向けて出発する稲嶺進名護市長(左端)ら参加者=6月26日、名護市屋我地 

 【名護】自転車が乗りやすいまちづくりを目指す「羽地内海周辺のサイクルツーリズム」可能性調査(名護市主催)が6月26日、市宇茂佐の森の北部会館から古宇利島を往復するコースで行われた。稲嶺進市長や市職員、名護署員ら約40人が参加し、自転車で約50キロを走りながら、自転車を利用したツアー企画の可能性や観光に生かすにはどのような整備が必要かについて検証した。

 走行後、北部会館で行われた意見交換会では、市が整備した自転車専用通行帯の整備拡充や年齢などに合わせたコースの設定を求める声などが上がった。

 参加者は北部会館から列を作って出発した。市街地にある青い色で明示された自転車専用通行帯を走った後、国道58号を北上。屋我地島から古宇利島に渡り、同じ道を戻った。

 参加者は終盤の雨や上り坂に苦戦していたが、全員けがもなく完走した。意見交換会では「距離が長かったが、楽しかった」「中南部に比べ、車の往来が少ないなど、名護市がサイクリングに適した地域だということを再認識した」などの感想が上がった。

 稲嶺市長は「自動車に乗っているときとは違った視点で、名護市を見ることができたのではないか。サイクルツーリズムを取り入れたまちづくりを進めていきたい」と力を込めた。

 名護署員約10人の先頭でペダルをこいだ國吉盛純署長は「名護市は、自転車で走行する環境が整っていると感じた」とした上で「コースを設置する場合は適当な地点で、休憩場所を入れるなど工夫してほしい」と指摘した。